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「リーダーシップ」は、生まれ持ったものではなく、経験や学習の中で身につくキャリアです。

では、「リーダーシップ」を発揮するために必要な資質とはどんなものなのでしょう。これは、リーダーになる人の向き、不向きということではなく、「リーダーシップ」を効果的に発揮する資質と捉えて下さい。

 

リーダーシップに必要な資質

 

先ず、参考に・・・有名人・著名人が伝える「リーダーシップの資質」。

孫子

智・信・仁・勇・厳」の5つ(Wikipedia出所)

蔵田十紀二(大日本帝国陸軍の教範)

高慢の品性・至深の温情・堅確な意思・卓越した識見」(Wikipedia出所)

野田智義氏(ISL代表・リーダーシップ教育機関)

構想力・実現力・意志力・基軸力

ジョン・アデア(英国の教授)

誠実さ・熱意・思いやり・冷静さ・厳格にして公正」(Wikipedia出所)

これ以外にも、他者(他社)によって、ポジティブさ、一貫性、エネルギー、共感力、創造性、志向力などが挙げられています。

このように、
色々なリーダーシップの資質で挙げられていますが、まとめてみると大きく分けて2つだと考えました。それは、

精神的なリーダーシップの資質」と
行動的なリーダーシップの資質」です。

※政治的リーダーシップや軍事的リーダーシップは、微妙な環境なのでここでは無視します。

「7つの習慣」の著者コヴィー氏のインサイドアウト」の概念を考えると、「精神的なリーダーシップの資質」を重要視すべきだと言えますが、ただそれが身に付かないとリーダーシップをとることができないのか?・・・ということになるため、行動(活動)しながら同時進行で精神的資質も錬磨していくことになると考える方が自然ではないでしょうか。

経験の中で失敗や成功を繰り返して、精神的な資質を備えていきます。

 

従来と今後のリーダーシップ像

 

従来の一般的な「リーダーシップ像」は、

「行動的なリーダーシップ」が強く、一例として部下(フォロワー)に指示・命令(トップダウン)し、教育し、アメとムチで鼓舞させ、権力による支配的(社会的権威)な「支配型(ボス型)リーダーシップ」です。

この場合の組織・チームは、リーダーが指示すればメンバーが動くパターン(支配系)で、役割分担を行ない目標や期日を与えれば業務が遂行されます。部下(フォロワー)はリーダーによって常に動機付け(外的モチベーション)され、管理・監督されていなければ(依存型)、怠慢になったり手抜きしたり、指示範囲以上の力を発揮することはありません。ですから、持続的な成果は、リーダーの効率的なマネジメントによってのみ生み出されるという組織・チームになります。10人のチームであれば、6〜7人分の力によって成果が生じるイメージです。

これからの「リーダーシップ像」は、

信頼性・知性・影響力などの人間関係性(道徳的権威)から、部下(フォロワー)自身が主体的に生じる行動(リーダーと共に行動)する「精神的・道徳的リーダーシップ」が重視されつつあります。その代表例としてあるのが「支援型リーダーシップ」「サーバント・リーダーシップ(Servant leadership)」になります。
※「サーバント・リーダーシップ」は大切なキャリアです。ただ、フォロワーシップの要素と同様なので、そちらで説明します。

この場合の組織・チームは、リーダーのビジョンや指向を共有し、社会や会社に対しての貢献性を自ら感じることでコミットしてベストを尽くそうと主体的・自律的な活動を行ないます。個々の情熱や能力などが拡張し「チームの最大化」によって成果を上げることができます。ですから、持続的な成果は、リーダー不在の場合も成功に導くシステムとプロセスがあれば生み続けることになります。10人のチームであれば、それ以上の力(シナジー効果)によって成果が生じるイメージです。

上記以外で思い浮かべられるのは、近年の「カリスマ型リーダーシップ」です。

このタイプは最初からカリスマであったわけではなく、自らの価値観と信念に基づき努力と経験の中で自信、確信、説得力、ビジョン力を身につけた結果、カリスマ性が認知されることで、そこに集う人(フォロワー)たちに対するリーダーシップです。
ただ、強制タイプ(支配型)と教師タイプ(支援型)に分かれるのは、上記のどちらかのタイプであると言えると思います。

 

ジョン・アデアによる行動的リーダーシップ論

 

リーダーシップの3つのレベル プラス

 

リーダーシップ学の世界的権威者ジョン・アデア氏によるリーダーシップ論なのですが、「リーダーシップ」には3つのレベルがあります。

チームのリーダーシップ・・・複数メンバーからなるチームのリーダー

※会社組織なら1チームの係長や主任クラス。プロ野球チームなら打撃コーチやピッチングコーチ、広報など。サッカーチームならコーチ(ライセンス者)やゴールキーパーコーチなど。家族なら兄弟姉妹の一番上の子。

運営上のリーダーシップ・・・複数のチームリーダーの管理・監督者

※会社組織なら複数の役職者を管理する部長や課長クラス、あるいはプロジェクトリーダーなど。プロ野球チームやサッカーチームならヘッドコーチや各軍監督など(私釈)。家族ならお母さん。

戦略上のリーダーシップ・・・事業や組織全体のリーダーで全責任を負う立場

※会社組織なら社長・経営者・オーナー。プロ野球チームやサッカーチームならオーナーや総監督など(私釈)。家族ならお父さん。

 

私としては、もう一つここで考えるべきリーダーシップがあります。

それが「セルフ・リーダーシップ」です。
個人におけるリーダーシップになりますが、いかに自己実現(ビジョン)の方向へ導いていくのか、というものです。仕事上でもそうですし、日常生活の中でも同じです。色々なタスク(仕事、学習、家事、育児、介護、食事、運動、睡眠、地域活動、コミュニティ活動、奉仕活動、人間関係構築など)があるはずですから、それらをどのようなビジョン・目的に沿って実行していくのか、自らに対してリーダーシップを発揮することになります。
この「セルフ・リーダーシップ」は、コヴィー氏著書「7つの習慣」の第一と第二の習慣に該当すると言えます。

「セルフ・リーダーシップ」については別ページにて>>

 

欲求を満たすためのリーダーシップ

 

人が集まることで組織・チームになるのですが、個人に個性や欲求があるように、組織・チームにも個性や欲求が存在します。

そのチーム独特の欲求として3つ。(アデア発)

共通の仕事を成し遂げる欲求

組織・チームの向かうべき目的・ビジョンがなければなりません。それを定めることはリダーの役目なのですが、それに共感して集まったフォロワーは、目的を果たすことが仕事になります。個々の職務(タスク)は違うでしょうが、目的は一緒です。その目的・ビジョンに達するために仕事を成し遂げたいという欲求が生じます。これは「成果欲求」「実現欲求」「達成欲求」と言えるのでしょう。

目的・ビジョンが大きければ大きいほど、その欲求も大きいものになると考えられます。ただ注意しなければならないのは、「リーダーは、正しくはしごをかけること」であることです。

チームとしての団結する欲求

組織・チームに所属することで、その一員になりたいと思うものです。しかし、目的や情報が共有されず、個々人が勝手な行動をすることは望ましくない状況だと言えます。もともと人の欲求には、「所属欲求」「承認欲求」「貢献欲求」など、自分自信が他社・社会と関わっていたいという根本欲求があります。前記の「共通の仕事」を達するための環境・手段である組織・チームにいるなら、快適な環境・手段方法であることを望みます。

各個人が人間として持っている欲求

これは私なりに考えると、前記2つに付随してもたらされる欲求であると考えられます。例えば、「正当な評価(承認欲求含む)」「適切な報酬(生活の保障)」「成長したいという欲求」「チャレンジしたい欲求」などです。

 

この欲求を満たすためのリーダーの果たすべき8つの機能が、(アデア発)

(1)任務を明確にする
(2)計画立てる
(3)状況説明する
(4)コントロールする
(5)評価する
(6)動機づけを行う
(7)体系化する
(8)手本を示す

これらは、どちらかというとマネジメントになるのですが、これらの基準(規程など)を決定するのが「リーダーシップ」です。

リーダーシップを行なう場合、自分の欲求を満たすために行なうのではなく、組織・チーム(フォロワー)の欲求を満たすべく、何をしなければならないのか、を模索する必要があります。

ただし、目的・ビジョンを忘れることなく、それを疎かにせず行なっていくことになります。

これは、私たち一人一人の「生き方」「歩み方」にも通用するもののはずです。
「(8)手本を示す」は、模範となるロールモデルまたはメンター、さらに「原理原則の人」になるということではないでしょうか。

もし、現段階でリーダーシップに自信がない場合、模範とするロールモデルを探すことをお勧めします。現存する方でもいいですし、歴史上の人物、著名人でも構いません。
ビジネス界では、松下幸之助氏や本田宗一郎氏、稲盛和夫氏などが有名ですし、坂本龍馬やジョブス氏なども有名です。必ず、伝記(自伝)で生き様を理解する方がいいです。

 

いかなるマネジメントの成功も、リーダーシップの失敗を補うことはできない。しかし、ほとんど場合、私たちはマネジメントのパラダイムにとらわれすぎて、リーダーシップを疎かにしがちである。

by. コヴィー氏「7つの習慣」第二の習慣P.134

 

 

「リーダーシップ論」で忘れてはいけない人がいます。

それは、ドラッカーも推奨するシュンペーターです。

「シュンペーター的リーダーシップ」について>>

 

 

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