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ほとんどの人々は他の人々である。
彼らの思考は誰かの意見、
彼らの人生は模倣、
そして彼らの情熱は引用である。
by. オスカー・ワイルド.1854[愛蘭土・作家]
(画像:Wikipediaより)

 

模倣(モデリング)は、いつの時代にもあります。

それは個人であろうが、企業であろうが、国家であろうが同じです。

 

個人においては、

「個性」とか「自分らしさ」などを強調している場面が増えました。

企業においては、

「差別化」とか「USP」などを強化する状況になっています。

※USPとは、ユニーク・セリング・プロポジションで、独自の売り又は独自の提案の意。マーケティングにおいて、消費者との関係を強化する戦略の一つ。簡単に言うと、消費者に対して他社にはない独自の価値(ベネフィット)を提供、約束することができるもの。

 

しかし現実的に、多くの人、多くの企業が

「個性」「自分らしさ」「差別化」「USP」からはほど遠い(?)状態であると言えます。

 

その要因について考えながら、

私も今後のために整理していきたいと思います。

 



「右へ倣(なら)え」から「右へ習え」へ

 

ご存知のように、「右へ習え」というのは、

「右へ倣え」という意味合いでいうと間違いです。

右へ倣え

 

しかし、敢えて、

「右へ倣え」・・・がマネをしなさい、ということであれば、

「右へ習え」・・・は学びなさい、ということで、

「右へ倣え」から「右へ習え」でいきましょう・・・ということです。

※ついでに、”右”とは目上、上位、高位の人という位置づけがあります。

 

マネ(真似)る行為は、人間あるいは動物が可能とすることです。

学ぶという行為は、人間そして一部の動物しか出来ません。

 

しかし、

学ぶ行為を面倒に感じるのも人間の特性です。

ですから、学ぶより真似る方が楽ですし、

それでもいいと思っている人たちが大多数だということです。

 

確かに、「右へ倣え」の真似るも「右へ習え」の学ぶも

どちらにしても「モデリング=模倣」であることには変わりありません。

 

ですから、

真似る、から学ぶへ一歩前進する人だけが

「右へ倣え」より「右へ習え」でいきましょう・・・ということになります。

 

 

模倣学習と観察学習



子供の頃の家庭や学校での学習方法ということが、

大人になっても大きく影響してきます。

子供は大人をまねる

 

家庭教育が、大きく左右することは分かります。

学校教育ではそれほど差はないと思いがちですが、

先生によって全く違うものだと感じており、

これも影響を及ぼします。

 

ただ、基本的なことは同じで、

模倣学習」と「観察学習」によって成長するということです。

 

模倣学習は、教える人のマネをすることで学習することです。

幼児期から小学校くらいはこの学習が大事だと思います。

教える側からすると、「やってみせる」ということです。

 

勿論大人になっても、「やってみせる」ことは多々あります。

新入社員に対して、パソコンを始めて使う人に対して・・・

模倣学習は、初体験の場合に必要な学習方法です。

 

子供が大きくなるにつれ、同時に観察学習も多くなります。

観察学習は、観察しているだけで学習してしまうことです。

他人の行動や言葉などを、視覚・聴覚により観察し、

教えていなくてもマネてしまう状態になり成長します。

 

模倣学習と同様で、大人になっても観察学習する場面はあります。

 

この模倣学習、観察学習が、

人の行動や思考、あるいは価値観などにも影響を与えていることになります。

心理学的には、行動に変化を与えるということです。

 

ここで問題(?)となるのが、

誰の模倣をし、誰を観察し、学習したのか・・・ということです。

近年においては、学習非対象者は人以外のテレビやアニメ・マンガ本、

ゲームなどの登場人物・キャラクターにも影響を受けていると言えます。

 

この模倣、観察学習における行動の変化については、

心理学者アルバート・バンデューラ

社会的学習理論」(モデリングによる学習)が有名ですが、

その中核となる概念として「自己効力感」というものがあります。

奥が深いので、今回は詳しく書きませんが、

簡単に言うと、

「これなら、何とか自分で出来るかも・・・」という感覚、または確信のもと

行動に至ることができる状態(心境、思考)のことです。

 

模倣・観察学習に戻ります。

さて、誰を模倣するかということでしたね。

 

 

「ロールモデル」

 

ロールモデル」(Role Model)とは

具体的な行動技術や行動事例を模倣・学習する対象となる人物です。

ロール=役割、モデル=規範、雛型

 

ようは、

「あの人のようになりたい」という人物(モデル)のコトです。

 

これは、目の前にいる(身近にいる)人でもいいですし、

著名人、歴史上の人物などでも構いません。

一人だけでなく、複数人でもいいのです。

 

「父親・母親のようになりたい」

「兄・姉のようになりたい」

「上司・先輩のようになりたい」

「○○さんのようになりたい」

 

ということになるのですが、

「なりたい」だけでは意味がなく、出来る限り、

具体的に模倣学習・観察学習できる事柄があることが条件です。

 

全てを模倣するのではなく、自分の価値観、必要性などを踏まえ、

良い事柄のみを学習修得していきます。

 

最近は、

この「ロールモデル」となる人が周囲にいないということが問題視されており、

「ロールモデル」になれるように育成制度を導入している企業もあります。

厚労省が「ロールモデル普及」の推進で動いています。

 

(なんか違うような気もしますが、これも逆転の発想かな?・・・笑)

 

 

とにかく、このようにして、

模倣学習・観察学習における成長を行なうことは可能なわけですが、

これが出来る人と出来ない人の差になってきます。

 

これは、「キャリア・デザイン」の概念においても

とても重要な学習プロセスであることが分かると思います。

 

 

「ロールモデル」と「メンター」

 

ちなみに

「ロールモデル」を「メンター」と同類に扱っている人もいますが、

私は(も)違う存在として考えています。

 

「ロールモデル」は、自分の成長に合わせて変えていくべき存在で、

「メンター」は、基本的にず〜っとお付き合いする助言者、顧問的存在です。

当然、「メンター」が「ロールモデル」になることはあるでしょうが、

「ロールモデル」が「メンター」になる必要はないということです。

 

 

モデリングの基本4類型

 

これは、個人というよりビジネス展開に必要な知識です。

 

モデリングには、4つの基本形態があります。

(1)単純模倣・・・良い部分をマネる

(2)反面教師・・・逆のやり方を考え実践

(3)横展開・・・・良い部分を別のカテゴリーで活用

(4)自己否定 ・・・従来のことを否定して他を実践

 

それ以外の形態もありますが、

そこはロジカルシンキングしていく必要があります。

 

これらを意識しながらモデリングしていく中で、

「差別化」「USP」などを視野に入れながら、

進化系のモデリングを行なっていく必要があるということです。

 

これについては「守破離」というプロセスになります。

守破離については以前簡単に記事にしてありますので、

コチラもご覧ください。

 

進化させるということは、

ある要素を付加していくことであり、

そこには当然価値をも付加することになりますので、

ただの模倣・モデリングではなく、モデリングのプロセスの中で

確実にオリジナル性を出す必要があるということです。

 

先輩から学ぶことは大切だけど、
100%真似ることはできません。
やっぱり最後は、それを自分なりに
どう消化して仕事や人生に活かしていくかでしょう。

by. 渡辺 謙[俳優]

 

 

 

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