みんなが考えているより、
ずっとたくさんの幸福が世の中にはある。
たいていの人は、それを見つけられないだけなんだ。

by.モーリス・メーテルリンク.1862.8.29生
[ベルギー/詩人・劇作家・ノーベル文学賞]


(画像:Wikipediaより)

 

自分の曇った目で見てはいけません。

幸せは、澄んだ心の目で見てみるんです。

そこは素直に見つめて下さい。

 

幸せは、お金とか物質とかに偏っているわけではありません。

 

小さな幸せをたくさん集めましょう。
大きな幸せがそうたくさんあるとは思えません。
たくさんの小さな幸せを身近に拾ってご覧なさい。
大きな幸せになりますよ。

by. 清水 雅[阪急電鉄元会長]

 

では、その小さな幸せって何なのでしょう?

その人の生活や環境にもよるのでしょうが、

本当に小さな幸せが転がっているものです。

 

幸せではありませんが、「楽しみ」という表現で、

数多くの小さな「楽しみ」を歌にしたものがあります。

 

  • たのしみは草のいほりの筵(むしろ)敷(しき)ひとりこころを靜めをる時
  • たのしみはすびつのもとにうち倒れゆすり起(おこ)すも知らで寝し時
  • たのしみは珍しき書(ふみ)人にかり始め一ひらひろげたる時
  • たのしみは紙をひろげてとる筆の思ひの外に能くかけし時
  • たのしみは百日(ももか)ひねれど成らぬ歌のふとおもしろく出(いで)きぬる時
  • たのしみは妻子(めこ)むつまじくうちつどひ頭(かしら)ならべて物をくふ時
  • たのしみは物をかゝせて善き價惜(をし)みげもなく人のくれし時
  • たのしみは空暖(あたた)かにうち(はれ)し春秋の日に出でありく時
  • たのしみは朝おきいでゝ昨日まで無(なか)りし花の咲ける見る時
  • たのしみは心にうかぶはかなごと思ひつゞけて煙草(たばこ)すふ時
  • たのしみは意(こころ)にかなふ山水のあたりしづかに見てありく時
  • たのしみは尋常(よのつね)ならぬ書(ふみ)に畫(ゑ)にうちひろげつゝ見もてゆく時
  • たのしみは常に見なれぬ鳥の來て軒遠からぬ樹に鳴(なき)し時
  • たのしみはあき米櫃に米いでき今一月はよしといふ時
  • たのしみは物識人(ものしりびと)に稀にあひて古(いに)しへ今を語りあふ時
  • たのしみは門(かど)賣りありく魚買(かひ)て煮(に)る鐺(なべ)の香を鼻に嗅ぐ時
  • たのしみはまれに魚煮て兒等(こら)皆がうましうましといひて食ふ時
  • たのしみはそゞろ讀(よみ)ゆく書(ふみ)の中に我とひとしき人をみし時
  • たのしみは雪ふるよさり酒の糟あぶりて食(くひ)て火にあたる時
  • たのしみは書よみ倦(うめ)るをりしもあれ聲知る人の門たゝく時
  • たのしみは世に解(とき)がたくする書の心をひとりさとり得し時
  • たのしみは錢なくなりてわびをるに人の來(きた)りて錢くれし時
  • たのしみは炭さしすてゝおきし火の紅(あか)くなりきて湯の煮(にゆ)る時
  • たのしみは心をおかぬ友どちと笑ひかたりて腹をよる時
  • たのしみは晝寝せしまに庭ぬらしふりたる雨をさめてしる時
  • たのしみは晝寝目ざむる枕べにことことと湯の煮(にえ)てある時
  • たのしみは湯わかしわかし埋火(うづみび)を中にさし置(おき)て人とかたる時
  • たのしみはとぼしきまゝに人集め酒飲め物を食へといふ時
  • たのしみは客人(まらうど)えたる折しもあれ瓢(ひさご)に酒のありあへる時
  • たのしみは家内(やうち)五人(いつたり)五たりが風だにひかでありあへる時
  • たのしみは機(はた)おりたてゝ新しきころもを縫(ぬひ)て妻が着する時
  • たのしみは三人の兒どもすくすくと大きくなれる姿みる時
  • たのしみは人も訪ひこず事もなく心をいれて書(ふみ)を見る時
  • たのしみは明日物くるといふ占(うら)を咲くともし火の花にみる時
  • たのしみはたのむをよびて門(かど)あけて物もて來つる使(つかひ)えし時
  • たのしみは木芽(きのめ)煮(にや)して大きなる饅頭(まんぢゆう)を一つほゝばりし時
  • たのしみはつねに好める燒豆腐うまく煮(に)たてゝ食(くは)せける時
  • たのしみは小豆の飯の冷(ひえ)たるを茶漬(ちやづけ)てふ物になしてくふ時
  • たのしみはいやなる人の來たりしが長くもをらでかへりける時
  • たのしみは田づらに行(ゆき)しわらは等が耒(すき)鍬(くは)とりて歸りくる時
  • たのしみは衾(ふすま)かづきて物がたりいひをるうちに寝入(ねいり)たる時
  • たのしみはわらは墨するかたはらに筆の運びを思ひをる時
  • たのしみは好き筆をえて先(まづ)水にひたしねぶりて試(こころみ)る時
  • たのしみは庭にうゑたる春秋の花のさかりにあへる時々
  • たのしみはほしかりし物錢ぶくろうちかたぶけてかひえたる時
  • たのしみは神の御國の民として神の(をしへ)をふかくおもふ時
  • たのしみは戎夷(えみし)よろこぶ世の中に皇國(みくに)忘れぬ人を見る時
  • たのしみは鈴屋大人(すすのやうし)の後(のち)に生れその御諭(みさとし)をうくる思ふ時
  • たのしみは數ある書(ふみ)を辛くしてうつし竟(をへ)つゝとぢて見る時
    たのしみは野寺山里日をくらしやどれといはれやどりける時
  • たのしみは野山のさとに人遇(あひ)て我を見しりてあるじする時
  • たのしみはふと見てほしくおもふ物辛くはかりて手にいれし時
by. 橘曙覧[江戸末期の歌人]独楽吟

 

これほどに「楽しみ」があるのですから、

小さな「幸せ」も毎日どこかであると言えるでしょう。

 

 

 

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